Hebiの日記

白い紙と暮らす日々

啓示

息子が夜、寝ている間によく動くようになってきて、布団からはみ出すので、寝冷えしないように厚手の綿の貫頭衣を着せている。 今朝、洗濯物を干していたら、頭を通す穴に本体が一回入って、ねじれた状態になって出てきた。 というわけで今日のメニューが決…

空蝉

このところずりばいのスピードが上がってきた息子は、ご多分にもれずティッシュボックスに目覚めてしまい、視界に入るやいなや狩人の目をしてダッシュしてくるので、こっちも焦りつつ箱をひっつかんで取り上げる。今日もそんな一幕の後、息子の手には恋しい…

よそゆきの声

時間的に帰るコールと思われる、夫からの電話に出ると、突然「あ、こんばんは」とほがらかに挨拶された。 声は夫のものなのに、あきらかによその人に呼びかける語調と声色。思わず絶句した直後に「あ、ごめんごめん今知り合いとすれ違って」とフォローがはい…

両手に男児

昨日の夜、かけ算の順序問題(http://b.hatena.ne.jp/entry/twitpic.com/85wpiq)で夫と盛り上がり、ハイテンションのまま寝室へ戻ったら、先に部屋へ入った夫が息子の手を握っていたので、思わず「なにしてるの?」と吹き出してしまった。その声でもぞもぞ…

デフラグが必要です

朝、起きたてが息子のゴールデンタイムで、よく動くし表情も豊かで、何かはじめてできることはこの時間が多い。だんだん疲れて機嫌が悪くなり、昼寝をすると多少もちなおすけれど、朝の調子の良さにはかなわない。 パソコンを使い続けるうちにだんだん動作が…

I'm home

年越しは夫の実家で一泊、年が明けて私の実家で一泊。 さながらアウェイとホームで一試合ずつ、だと密かに思っていたら、帰ってきた日の夜、風呂からあげたてほかほかの息子を私の腕に渡しながら、夫が「やっぱりうちの風呂が一番入れやすいなぁ」と言った。…

氷の下の山椒魚

子どものころ沢ガニをつかまえたという、夫の実家の横を流れる小川は、いまではコンクリートで固められている。 折からの冷え込みで凍りついた川面の下を、ごくわずかな水がゆっくりと流れていた。透きとおる薄ら氷ごし、空気と水とがせめぎあうさまは、ぬめ…

最後の一葉

このところ気ぜわしくて、昨日久しぶりに手帳を開いたら、もう今年最後のページに入っていたことに気づいた。 かつては毎日予定が書き込まれていたこの手帳も、最近は息子の予防接種と夫の飲み会(!)くらいしか 記述がない。息子のことは別の育児日記につ…

日々の松風

柳宗理が亡くなったそうだ。 ひとり暮らしを始めて数年間、電気ポットでお湯をわかしていた。その電気ポットがこわれてからしばらくは、鍋でお湯をわかした。 ある時思いたった。こんなに毎日使うんだから、いいやかんを買おう、と。それで高速バスで何時間…

素材の味

このところ息子には毎日食べさせていたカボチャ。夫がイモやカボチャや豆といったでんぷん質のものをあまり好まないので、大人の食卓にはしばらく上っていなかった。 昨日は冬至だったので、両親が家庭菜園でつくった坊っちゃんカボチャを横一文字に切って、…

私はオニ

ようやくずりばいを始めた息子は、ちょっと目を離すと頭の向きが変わっていたり、いたはずの場所から二三歩先で半笑いでこちらを振り向いていたりする。 ゲームの自覚なしに二人で「だるまさんがころんだ」をやっているようでおかしい。

流氷の天使?

夜中に眠い目をこすりながら授乳して、さて寝ようと思って布団に入る。が、隣には毛布から出した両手をぱたぱたさせながら上機嫌で甲高い声をあげている息子。 そのかわいいんだけれど脅威でもある、ぱたぱたが何かに似ているとずーっと思っていたら、今日…

白いカイト

今日も一日よく晴れた。 冬の日が傾くのは早くて、山の端にかかってきたので、洗濯物を取り込もうと思ってベランダへ出た。 子ども用の肌着はとても軽くて、ちょっとした風でも落ちてしまうので、ハンガーをとめるY字ピンチが欠かせない。 ピンチを外したと…

かへり咲きの花も見ゆ

良く晴れてあたたかい日が続くので、田んぼの土手には蒲公英やら瑠璃唐草(あえてこう呼ぶ)やら春の花が咲いている。 今日、畑仕事の帰りに寄った両親から、なんとフキノトウまでもらってしまった。おもわぬ賜物に何度読み返したか分からない『リトル・フ…

できたてほやほや

放射冷却で霜が降りた今朝、一面枯れ草でおおわれた空き地に家々の影が落ちていた。そのまわりには数分前の影の形が、白い霜としてきらきらと溶け残っている。 ベランダでは干したばかりの洗濯物が、盛大に湯気をたてていて、なんだか美味しそうに見えてしま…

絵本ナビと『だめだめママだめ!』がすてきすぎる

全ページ読める! 業界に革命を起こした「絵本ナビ」( http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20111201/1038823/?rt=nocnt )を読んで、なるほど、絵本ならではのアプローチだと感心して、絵本ナビに登録しました。 で、今日試し読みしたのが、前か…

小休止

大根、白菜、カボチャ、ネギ、秋の収穫が終わった畑は次々に耕され、きれいな畝に整えられて次の出番を待っている。黒々と豊かな土は、達成感と次の仕事への期待をただよわせて、つかの間安らいでいるように見える。

見えぬけれどもあるんだよ

朝日が深くさしこむ冬場、西の窓際にある我が家のガスコンロは直射日光を浴びる。 だんだん離乳食がすすんできて、準備でおおわらわだった今朝、よく晴れてるとはいえ、なんか暑いと思っていたら、コンロの火がつけっぱなしになっていて肝を冷やした。 ガス…

アンテナ

息子が眠ったのを見届けると、イヤホンを耳にいれて、泣きだしたら声が聞こえるくらいのボリュームで音楽を聴く。ときどき、しゃくり上げるような音がわざと使われている楽曲があることは、子どもを持ってはじめて気づいたことのひとつだ。 ほかにも子どもの…

朱色の月

洗い髪をしばって、真冬の防寒具を着込み、「月蝕見に行ってくるね」と夫に言うと、珍しく一緒に行くという。カメラと双眼鏡を携えて、ふたりで家の前の駐車場に出た。見える見える、とふたりでささやきあううち、ご近所さんも子ども連れで出てきて、挨拶を…

飛べない鳥

歩いていく先の木立から、スズメの群が一斉に飛び立っていった。葉がすっかり落ちた枝々には、それでもまだ丸っこい鳥影がいくつもあって、スズメにしては警戒心が薄すぎるのをいぶかしんで近づくと、それはキウイフルーツの実だった。 そういえばキウイフル…

甘い景色

昨日、北の山の頂をこえて雪雲が流れ下ってきていたので、明日はもしかして、と思っていたら、案の定うっすらと雪化粧。 あと二週間もすればクリスマスだなぁと思いながら、粉糖をまぶしたような屋根をながめる。

胡蝶の夢

つらつら考えるに、私がインターネットにアクセスしているのは、息子が寝ている間で、してみるとネット上の私は、息子が見た夢のようなものであるのかもしれない。 という妄想をしてみるけれど、むしろ心境は灰かぶりに近い。

ネガティブ試験紙

昨日のよつばとひめくりが「明日は明日の風が吹く」だったんだけど、1日早く見た夫が「英訳すると、Who knows what will happen tomorrow、さてなんでしょう」と言うので「一寸先は闇」と答えて「性格出てるねー」と言われた。

いのちの更新

おむつがえの時、肌理が細かくて、はちはちした息子の足にさわるたび、すごいなぁ、あたらしいなぁ、と思ってしまう。 それなりに長く生きて、あちこち傷んできている自分の身体を省みると、そこからこんな、まあたらしい生き物が生まれてくるんだから、うま…

小春日和

久しぶりの快晴が嬉しくて、長めの散歩。 まぶしい陽ざしに、枯れたエノコログサの穂先が金色に輝いていた。

師走より

師走に入ったことよりも、冬至まであと1ヶ月切ったことの方が気になる。つまり社会から離れて、より原始的な生活をしているせいだなぁと変に感心する。 下書きをしてしばらくして、編集しないで投稿をすると、投稿日時が古いままになる。 指摘済みだった。 …

人生初の雪

今日も冷えるなぁと思ってカーテンを開けると雪。 息子にとっては生まれてはじめて見る雪です。ふたりして丸々着込んで散歩に出てはみたものの、雪そのものよりも、傘にあたってかさこそ鳴る音の方が気になる様子。 じゃあ、写真に撮っておいて、大きくなっ…

朔風払葉

きたかぜ このはを はらう 散歩に向かない季節になってきました。いくら防寒しても、顔は出さざるを得ないので、風が吹きつけるたびに抱っこひもの中で「なんかいやだー」 ともがく息子がかわいそうです。

レシピ 秋の恵みディップ

離乳食のサツマイモペーストが余ったので作った。リスト機能の試用をかねて。 秋の恵みディップ(柿とクリームチーズのサツマイモペースト和え)材料(4人分) 柿 1/2個 クリームチーズ キューブ2個 サツマイモ 1/2本 マヨネーズ 大さじ2 コショウ 少々 手順 …