Hebiの日記

白い紙と暮らす日々

啓示

息子が夜、寝ている間によく動くようになってきて、布団からはみ出すので、寝冷えしないように厚手の綿の貫頭衣を着せている。

今朝、洗濯物を干していたら、頭を通す穴に本体が一回入って、ねじれた状態になって出てきた。

というわけで今日のメニューが決まりました。

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空蝉

このところずりばいのスピードが上がってきた息子は、ご多分にもれずティッシュボックスに目覚めてしまい、視界に入るやいなや狩人の目をしてダッシュしてくるので、こっちも焦りつつ箱をひっつかんで取り上げる。
今日もそんな一幕の後、息子の手には恋しいあの人の残した一枚のうすぎぬだけが残されたのであった…(もちろんそれもほっとくと食べるので取り上げるんだけど)

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よそゆきの声

時間的に帰るコールと思われる、夫からの電話に出ると、突然「あ、こんばんは」とほがらかに挨拶された。

声は夫のものなのに、あきらかによその人に呼びかける語調と声色。思わず絶句した直後に「あ、ごめんごめん今知り合いとすれ違って」とフォローがはいった。

もうずいぶん長いこと聞いていなかった「自分に対するよそゆきの言葉」に、一瞬時間がねじれて5年くらい前に接続されたようなめまいを感じて、自覚のないうちにずいぶん驚きやすくなった自分に気づく。

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両手に男児

昨日の夜、かけ算の順序問題(http://b.hatena.ne.jp/entry/twitpic.com/85wpiq)で夫と盛り上がり、ハイテンションのまま寝室へ戻ったら、先に部屋へ入った夫が息子の手を握っていたので、思わず「なにしてるの?」と吹き出してしまった。その声でもぞもぞしていた(らしい)息子が完全に起きてしまい、手を握ってごまかそうとしていた(らしい)夫が「あーあ」と。

泣き出すわけでもないので、とりあえずいつも通り変則川の字で寝てみたけれど、左側で「あー」とか「うー」とか上機嫌な声を発し始める息子、やけっぱちになって「あー」「うー」と右側で呼応する夫。真ん中で寝たふりをしていた私が吹き出してしまい、喜んだ息子が「きゃー!」と奇声。夫も嬉しそうに「きゃー!」、焦るあまりよけいに笑ってしまう私、以下エンドレスループ…

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何年か前に書いた「童心臨界点」 を思い出した。

デフラグが必要です

朝、起きたてが息子のゴールデンタイムで、よく動くし表情も豊かで、何かはじめてできることはこの時間が多い。だんだん疲れて機嫌が悪くなり、昼寝をすると多少もちなおすけれど、朝の調子の良さにはかなわない。

パソコンを使い続けるうちにだんだん動作が重くなって、再起動をするとましになるけど、最終的に最適化が必要になるのと似ている。

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I'm home

年越しは夫の実家で一泊、年が明けて私の実家で一泊。

さながらアウェイとホームで一試合ずつ、だと密かに思っていたら、帰ってきた日の夜、風呂からあげたてほかほかの息子を私の腕に渡しながら、夫が「やっぱりうちの風呂が一番入れやすいなぁ」と言った。

アウェイで二試合、に訂正します。

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氷の下の山椒魚

子どものころ沢ガニをつかまえたという、夫の実家の横を流れる小川は、いまではコンクリートで固められている。

折からの冷え込みで凍りついた川面の下を、ごくわずかな水がゆっくりと流れていた。透きとおる薄ら氷ごし、空気と水とがせめぎあうさまは、ぬめる生き物のようにみえる。

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